初夏の再開、ご挨拶
ご無沙汰しておりました。前回の更新が4月の中頃、2ヶ月と10日ほどの空白期間。ぽっかり宙に浮く程度の諸々はありました。
まず、心的春の嵐は過ぎ去り、新緑の中突風がありつつも、なんとなくこういうものなのかもしれないという感じです。この穏やかさが倦怠に変わらぬようにだけは気を払いつつ…まあならんか。穏やかとも言いがたい、緩急ついた金曜日の会合はすっかり一週間の楽しみとなりました。今後もしばらくこの心模様は続くでしょう。
次に仕事。時折遅くまで残業しながら、頑張っています。頑張っていますが、芳しくはない。工程管理は難しい、とまだ問題点が漠然としてしまっているので、森に分け入り気に登り枝を払い、といった作業が必要なので、次の土日こそはちょっと何とかしようかと。
今まで何とかできなかったのは計画性の無さに起因していて、見切り発車の引越しに春の嵐に吹かれるままの新緑の箱根ぶらり旅、「牡蠣食いたい!」と企画した広島うまいもの紀行と隔週で大イベントが、そしてその間を埋めるように定例の都内ぶらり会。
ようやくたどり着いたこの週末、なんだか久々にひとりでゆっくりしているなあ、と思ってちょっとカレンダーを振り返ってみたら、まさに前回ブログを更新した当たりから土日出ずっぱりでありました。
それに気づかないぐらい遊び倒して、振り返りの時間を持たなかったのが敗因です。よく遊びよく働けとは言いますが、遊びすぎも良くないものであることよとしみじみした週末でした。
しみじみついでにちょっときちんと書き物の時間をとろう、というわけで、本日よりまたつらつらと書き連ねてまいります。どうぞよしなに。
春のお知らせ
カップヌードルミュージアム
しばらく日が空いた。金曜の夜に予想外の展開で朝帰りとなり、諸般の事情がぼんやりしたままであるために私もぼんやりしていた。事情明らかになるかどうかは私にもわからないので、なるようになるのを待つことにする。悪いようには転ばない。
さて、今日は横浜で二本立て映画を見よう、と誘われて遊びにいったのだが、行ってみると各回入替制の映画館だった。ならばどこか別のところへ、とぶらぶらしているうちに思い出したのがカップヌードルミュージアムである。
歴代パッケージはみているだけで面白かったし、百福氏の経歴も面白かったけれども、一番衝撃を受けたのは小部屋にあるジオラマに光を当て、影を口ずさんで壁に投影する空間だった。
本来百福氏の言葉を美しくイメージ化した展示だったのだが、ほの暗い空間に浮かび上がるシルエットにドキドキしてしまった。うちに欲しい。
展示を見るだけなら予約不要、500円で入れるので、未見の方はぜひ。
さくら
明日は台風だ台風だとTwitter上でにぎわっているのでどうしたことかと思っていた。気圧がぐっと低くなるので雨風が強く吹くらしい。今日、近所で桜を見つけたばかりだというのに。
…見つけたというのは嘘である。
教えてもらったのだ。
先月分の弁当代を払う金がなかったので、昼休みに近隣のコンビニまででかけた。帰りに、同じ職場でもう10年近く働いている女性の方とすれちがう。私が昼休み一番に飛び出すのに対し、彼女は割とゆっくり出てくるのでよくすれ違うのだ。
外で職場の人間に一瞬すれ違う時、どうしたものかといつも悩むが、とりあえず「おつかれさまです」ぐらいは声をかけるようにしている。彼女ともそれぐらいのコミュニケーションだった。
しかし、今日は先手を打ってお疲れ様です、と声をかけられた。そして、桜、咲きはじめましたね、と、教えてもらった。
本当ですか、春ですねえ、なんて言いながらすれ違い、彼女が観ていた先には確かに一輪咲いていた。
一度はそのまま通り過ぎたけれど、彼女が見つけてすぐに話しかけてきた様子や、春めいた気分やなんやかやに後押しされて、戻って、この写真をとった。フジファブリックの『桜の季節』を口ずさみ、今度こそ会社に歩を進めた。
教えてくれて、ありがとう。