入院生活終盤戦で個人的に辛かったたったひとつのこと

入院当初は患部が痛んだり姿勢が変えられなかったりと随分苦労しましたが、離床許可が出てからはごはんはおいしいし、上げ膳据え膳。風呂はまあ汗かかないから数日に一度で十分。そして日がな一日ぼんやりしていられる!

何度か「退院したいでしょう?」と病院のスタッフの方に心配されるも、実は割と快適なので全然苦になっていなかったのでした。

とくにごはんはおいしいしバリエーション豊かで勉強になりました。ついつい手が伸びなかったタラをトマトソースがけ、スイートマスタード焼き、そしてフライあんかけと様々使いこなしていたのは目から鱗でもありました。

だけれども、

ひんやりした、瑞々しい生ものが食事に出てこない。

これ、地味にキツイです。インスタント麺とかジャンクフードとか、あるいは逆に焼肉とかはまあ我慢できるんです。しかし野菜は常に煮物、和え物炒め物。生野菜はパセリとレモンぐらいです。刺身なんてもってのほか。味しみてておいしいけど…何か違う…!ひんやりした水気のある物が欲しい!

なので週に3回の選択メニューは必ず果物缶が入っているメニューを選ぶようになりました。
また、差し入れにみかんなどの果物をお願いしてみました。乾燥する院内のおやつに重宝しましたが、所詮動かないので1ネット食べ切るのはけっこう辛いです。高齢化のご時世、糖尿の方も多いので、うっかりおすそ分けも当てにできません。そして迫り来る退院の日にむけて、食べるのが辛くなってくる…。失敗でした。

個人的に素晴らしかったのは日持ちのする大き目ゼリー。箱に入っている物だと食べ切るのが辛いので、コンビニやスーパーで1つ買って行けば十分です。

ごはんが美味しかったからこそ言える贅沢なのかもしれませんが…。入院間者は乾いているのですよ!というお話でした。