名画座、目黒シネマ

通院後、見逃していた映画を観に目黒シネマまで。大井町から渋谷行きのバスが出ていたので渋谷まで回るか、と思っていたら、聞き覚えのある神社の名前がアナウンスされたのですかさず下車。果たしてそこは目黒駅から下る坂の下だった。普段歩いておくと、こういう時に勘が利くから侮れない。

今日の上映は『マザーウォーター』と『東京オアシス』という、小林聡美出演作特集その2。前週はその1として、『マザーウォーター』ではなく『プール』がかかっていた。お目当ては『マザーウォーター』だったはずが、『東京オアシス』の冒頭で小林聡美加瀬亮が醸し出す空気にすっかりしびれて帰ってきた。いや、目黒シネマで撮影された所作が美しい原田知世とのシーンも、これでもか!と受からないオーラを出していた黒木華との動物園散歩も、なんとも言えず大好きなんだけど。あと劇中で小林聡美が来ていたピンクのワンピース?がとても素敵だった。ピンクでふわふわしているのに、かわいらしすぎない不思議。

すでに目黒シネマで最初に観た映画がなんだったか思い出せない。上京直後ではないので、ここ数年の話なのに…。目黒の庭園美術館に行こうかどうか迷っていた時に駅構内のポスターで観たかった映画がかかっていると知り訪ねたことは覚えている。

以来、上京前からほとんど映画をみなかった私がどういうわけかここにはつい足を運んでしまうようになった。二本立てというお得加減が嬉しいのはたしかにそうなのだが、シネコンにはないシンプルな心地よさがある気がする。

幕間にロビーで限定販売していたシナモンロールを買った。近隣のパン屋さん(というと格好つかないな…ベーカリーといえばいいのか)が焼いているものらしい。
この出演者でシナモンロール…と思っていたら、案の定『かもめ食堂』のおばさまがシナモンロールを食べているシーンが貼り出してあって嬉しくなってしまった。肝心のお味は、写真の通りの砂糖のかかりぶりによりきちんと甘いのはもちろんのこと、シナモンのきき具合が見事だった。こんなにパンチのあるシナモンロールははじめて。幕間に食べるには、食べる所要時間的にもこれから映画を見るという腹具合的にもちょっと大きかったけれど…。

ともあれ、最近映画館で映画観てねーな、なんか暇だな、という目黒までいく事が可能である諸兄諸姉には、是非上映スケジュールをチェックすることをオススメしたい。個人的には、目黒シネマのブログをRSS購読しておくと便利だと思う。
行ったら、スタッフ特製消しゴムハンコを押して帰るのを忘れずに。かかる作品毎に作ってらっしゃるので記録に最適。ハンコ自体が気になるならば、作成者もブログをはじめたそうなのでそちらも要チェック。