散歩 - スキモノ

散歩が好きです。街でも、町でも、自然でも、どこでも構いません。多くのお散歩愛好者と同じように、ぶらり、ぶらりと歩きながら、周りを見て、ただひたすらに進みあるいは戻りするのが、とても楽しいのです。

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お気に入りの散歩コースを一つあげるならば、新宿・渋谷間を明治通り沿いに歩くコースをあげます。高低差があって、店舗が不連続に存在し、大きな道路の横断が少なく、また歩道もずっと続いているという散歩には格好のコースです。

個人的には下っていく方が好きなので、大抵新宿側から歩き始めます。高島屋の横を通るとビル群が続き、ドコモタワーの横を通過します。そこから原宿に向かって長い坂道が続き、両側のビルの概観が新宿の無機質なビル群から少しずつ変わってくるあたりがこのコースのお気に入りポイント。
竹下通りに合流するあたりから一気に人が増えるのも面白いところです。あとは流されるまま、渋谷までウィンドウショッピングがてら歩いていけばゴール。

常時人通りがあるので一人でぶらぶらしても安心ですし、歩いてみた限りカフェやファーストフードなども多いので寒暖の厳しい季節もひと休みしやすいでしょう。途中で嫌になれば代々木・北参道・原宿or明治神宮前、と鉄道エスケープルートもあり、本当にいかようにもできるのです。

特に好きな季節は秋、銀杏が色づき風景が絵になる頃には、毎年ぶらりぶらりと歩きに行っている気がします。

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旅先でする散歩もまた楽しいものです。

例えば出張のとき。少し早く起きてホテルの周りをぶらりと散策するのが定番です。いつもより低い気温に無駄にテンションをあげてみたり、夜は踏み込みづらい繁華街に入り込んでアルコール臭を味わったり、独特の散歩コースを構築することが出来ます。朝食の前に軽く動くことで、体も頭も覚めてくるのもいいところ。普段からできればもっといいのですが…。

あるいは普通の旅行でも、同じようにホテルを軸に散歩に出ます。こちらは夕食を兼ねて出歩いて、結果的に散歩になるといったほうがいいかもしれません。大体地元の食堂かスーパーやコンビニという目的地があるので、散歩とはいえないのかもしれません。でも、知らない場所を歩くことで好奇心が頭をもたげてくる感覚が、ふだんの散歩にとてもよく似ているのです。

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歩いているとそういった好奇心のアンテナが動いている気がします。知っている道でも、知らない道でも、何か自分の好きなものがないか貪欲に受信しようとする感覚。電車やバスに乗っていても受信は出来ますが、後日気になった場所を訪ねるところまではなかなかいきません。

散歩が好きです。街でも、町でも、自然でも、どこでも構いません。多くのお散歩愛好者と同じように、ぶらり、ぶらりと歩きながら、周りを見て、ただひたすらに進みあるいは戻りするのが、とても楽しいのです。

そうして目の前に現れた場所をすぐに踏みしめることが出来るために、そして素敵な場所を見つけるたびに、また散歩が好きになっていくのです。